走行メーター管理システムについて




国内殆どのオークション会社が「走行メーター管理システム」を導入してます

このシステムは、1台の中古車に関して過去のオークション履歴(日時、場所、走行距離)を全国レベルで検索し、走行距離の逆転がないかを調べるシステムです。最も古いオークションデーターがJUオークションの96年(平成8年) データーだそうです。また、このシステムはオークション会場だけではなく、ディーラーや買取業者なども会費を払う事により導入しているようです。これらの業者はお客様から車の買取り依頼を受けた時に、 このシステムを通すことで走行距離に矛盾がないかをチェックする訳です。その際、買取るか否かには関係なく、日時や車のデーターを入力し、それがまた1つのデーターとして蓄積されます。このように 1台の車のデーターがオーナーが変わるタイミングで増えていくという理屈になるわけです。

ひと昔前は中古車業界は無法地帯と言われていたそうです。利益を追求するあまり走行メーターは巻き戻され、事故車と いっても判断基準はバラバラだったそうです。このシステムや出品票のおかげで不正がしにくくなったのは確かな事です!

ただ落とし穴がある事も忘れてはいけません・・・

■ワンオーナーの車は当然オークションの出品歴はありませんし、買取見積をしていない限り他のデーターもありません。悪徳業者がその気になれば何とでもできるでしょう。また、ユーザー本人がメーター改ざんをして 買取業者を騙すケースもあるようです。内外装がそれなりに綺麗な車であれば、まず見抜くのは困難だとおもいます。

■例えば管理システムを通したところ、2年前にどこかのオークションで55000kmの出品歴有、2年経過した現在は55010km、その他ディーラーなどでの履歴無・・・この場合、システム上は無事通過となり実走行扱いとなります。 これは勿論極端な例ですが、要は距離数が減ってさえなければこのシステムは通過してしまうという事です。聊か不安が残りますね・・・

▼また、もうひとつの距離精査として、2004年あたりから車検証に車検時の走行距離を表示する制度があります。普通車でしたら2年毎の走行距離が表示されるわけですが、これも前回の距離数よりも減ってなければOK という事です。

    走行メーター管理システムを通過した後にメーター改ざんが発覚した例
車検でディーラーに持ち込んだら同ディーラーに以前、前オーナーが持ち込んだ履歴があり、距離の相違が発覚。
⇒ ディーラーでの車検、修理、事故時の入庫履歴はディーラー端末には残っていても、走行管理システムには反映 されていない。
保証書内の整備点検記録簿や整備ステッカーの距離表示で発覚
前オーナーさんに連絡して売却したときの走行距離を確認して発覚
⇒ オークション代行購入の場合に前オーナーに連絡を取るとペナルティーが科せられます
・これらは本当に稀なケースではありますが、すべて実例です。

★一般的なユーザーの年間走行距離が1万キロ前後だと言われますが、中には年間5万キロ走る方もおられるでしょう。そういった車を上記システムに矛盾しない範囲でメーター改ざんしたりする業者もありうるという事です。 最近の車は本当に性能がよく、メンテナンスさえしっかりすれば30万キロ走行も可能だと言われていますが、それが裏目に出てしまって距離を多少戻されても車自体はすこぶる調子はイイという事になってしまいます。 皮肉な事に、過走行の車は整備も行届いている事が多く、6〜7万kmの実走行車よりもかえって調子が良かったりするケースもあります。

★騙す側も一時の利益のために大きなリスクを背負わなければいけません。当然犯罪行為です、発覚すればオークション会場出入り禁止、古物返納、逮捕など2度と商売ができなくなる可能性があります。 ただ、このシステムは確かに大幅なメーター改ざんは防げるかもしれませんが、完全になくせるモノではないようです。最終的には業者やエンドユーザーのモラルになってしまうのです。

★更に詳しく知りたい方は”財団法人 日本自動車査定協会”等でお調べいただくと良いかと思います

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